毒舌王子に囚われました


「どうして……」

「お前は俺の犬だろ」

「…………」

「返事は」

「は、はい」

って、わたし。なにを認めているんだ。

「だったら、俺の家に帰れ」

秋瀬さんの家が、わたしの家……?

「で、でも。荷物とか……なんにもないし……」

「最低限必要なものだけ、買って帰れ」

「は……?」

「俺の家に不用意にものを持ち込むな。帰ったらまず、その汚いスーツにファブ●ーズをふりまけ」

「汚い……!? 昨日洗ってもらったばかりなのに……」

「触られてたろ。オッサンや佐久間に」

……言われてみれば、あの2人は肩をポンとしてきたり、自然にやってのける。

が、そんなとこ、見ていたのですか?

「潔癖性も……大変ですね」

消臭・除菌スプレー代だってバカにならないと思う。

「誰のせいだと思ってんだよ」

「……え?」

「お前が俺を余計にそうさせるんだろ?」

「秋瀬さん……?」

「反吐が出る。お前が、他の男に触られていると思ったら」

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