毒舌王子に囚われました
女の子なら、いいんですか?
でも、男の人はダメだと……。
「……ヤキモチ、ですか」
なーんて。
調子に乗りました、すみません。
いったそばから、キレられそうだなと……そう思ったのに。
「……はやく帰れ」
え?
えぇぇええ!?
嘘でしょう?
秋瀬さんの顔が、みるみる赤くなっていくのがわかる。
俯き気味に口元を手で覆う仕草は……照れ隠しかなにかですか?
「秋瀬さん、可愛い……」とつぶやいたのも、束の間。
「は?」
ギロリと鋭い目つきで睨まれ恐怖を感じたので、
「か、帰ります!」と秋瀬さんに背を向けて会議室のドアに手をかける。
「……予定変更」
――!?
伸ばした右手をつかまれ、傍らからガチャリと会議室の鍵を閉められる。
「秋瀬……さん?」
「いいか? 絶対に、声出すなよ」
「へっ……な、なにする気、ですか……」
「声出すなっていってるだろうが――」