毒舌王子に囚われました


口を塞がれ、テーブルに押し倒され。

それからわたしが秋瀬さんにどんな仕打ちを受けたかなんて、声に出していえるはずもなく――割愛させてもらうけれども。


「だめ、です」

「黙れ。まだ塞がれたいか?」

「……っ、」


こんな状況でも秋瀬さんのことを、昨日より愛しいと思ってしまうのは……

紛れもなく、わたしが秋瀬さん色に染まってしまった証なんじゃないかと思う。



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