冷徹ドクター 秘密の独占愛
一日一回、夜のブラッシングと一緒に必ずしているフロッシング。
いつも通りやっていると、口の中で何かが弾け飛んだ。
もぐもぐと口の中を探った結果、固い極小の塊が舌の下から出てくる。
指で摘んで取り出し、ガクッと項垂れてしまった。
「あー……取れたよ……」
独り言を呟いていると、横で洗面室のドアが開き、律己先生が顔を覗かせた。
顔の目の前で口から取り出したレジン充填のかけらをじっと見つめていた私に、やってきた律己先生は一瞬眉をひそめた。
「どうした?」
「先生……CR、脱離しました」