彼女の恋愛偏差値


「そういえば話って?」

天井を見つめながら彼に話しかけた。

彼は私に背を向けたまま。
返答がない。


「好きなんだよね」

ボソボソと呟く彼。


キターーーー!

まさかのっ!!

直球キターーー!


「誰?誰?誰?協力しちゃいますよ~」

私は体を乗り出した。

大・興・奮っっ!!

プハッ!
鼻血出そう。


「え!?」

彼はこちらを向き、驚いたように私を見返す。

え?

「いや、あの、好き、なんだけど……」

私の顔をじっと見つめる。

「へ?」

今度は私が驚く番だった。
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