彼女の恋愛偏差値


二次会はカラオケになった。

一次会からはぐっと人数も減り。

あの尾崎さんも帰った。
……ひとり餌食を捕まえて。


武田くんは帰ったのか、気づくといなくなっていた。

ラッキー、かな。

彼って接しにくいから。
なに考えてんのか、まったく掴めないし。

人見知りも人嫌いもあまりしない私が、このサークル内で唯一っていっていいくらい苦手な存在。


人数も減ったから、パーティールームひとつだけを借りた。


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