彼女の恋愛偏差値
「中入らないの?」
「……ちょっと、話があるんだ」
彼は照れくさそうに笑う。
あれ?
こんな普通の表情も出来るんだっけ。
今頃気づくなんて。
私、いかに彼と接してなかったんだろ。
「話?なに?」
「ここじゃ、ちょっと……」
彼は照れくさそうに目を伏せる。
え?
まさか?
まさかまさか。
まさかの告白か~!?
いやぁ、この人に限ってっっ。
私を好きだなんてないよな~。
「今日、一緒に帰ってもいいか?そん時、話すわ」
「あ、……うん」
そうして、私たちはいったん部屋に戻った。
話ってなに?
ねぇ。
なに!?
私はない頭を振り絞って懸命に色んなことを考える。