彼女の恋愛偏差値


はっ!!

もっ、もしかして!?
モモのことが好きとか!?

ありうるっ!!

で、オレの恋路を協力してくれっ、だとか?

もしくはライバル宣言か?

モモとあまり仲良くしないでくれっ、だとか?

あー、それだったら合点がいく!

モモと私が仲が良いから、嫉妬で私に対して冷たいんだ!

そうかそうか。
ふむふむ。


こうして。
武田くんがモモを好きだという結論に達した。


え、もちろん、男同士だよ。
愛に性別なんて関係ナッシングー。アハハ。

そう思うと、彼が私に対して冷たいのなんかどうでもよくなってきた。
むしろ武田くんに好意すら感じてきた。

あー、楽しくなってきましたよ~。


「どーしたよ」

隣に座っているモモが怪訝そうな顔をして私に訊く。

どうやら私はにやついていたらしい。

「なんでもない」

フフン。
武田くんがモモをね~。

一層にやける私に冷たい視線を飛ばすモモ。



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