召喚魔法失敗しました!?
――だってもうこの生活に慣れてしまったから。
いくら悪口を吐かれても、私はそれに対して何もできない。
というか、する気もない。
ため息を一つ漏らしかけたその時、目の前に気配を感じて口を閉じる。
「おはようリーシェ〜。ねぇあんた召喚魔法成功したって聞いたけど本当なのぉ?」
綺麗なウェーブのかかった髪をわざとらしくかきあげながら私の前に座ったのは、この学校で一番の金持ちで父親がこの学校の学校長である――マセラだった。
また私に何かしようって企んでるのね?
もういい加減飽きたらどうなの。
「答えなさい。その肩にいるカラスはあなたが召喚した魔鳥なわけ?」
「ええ。そうよ」
「あんたどこで何を売ってそんな魔鳥手に入れたわけ?嘘も大概にしなさいよ。――この忌み子」
……ただそれを言いたかっただけ。
その満足そうな笑みを見れば分かる。