召喚魔法失敗しました!?


「っ!!!」



悲鳴にならない声を上げ、体を小さく丸めて身を固めた。


メキメキと音を立てながら結界ごと地面にめり込むように埋まっていく。


大きな口を開けて咆哮するゼナウスが、足で私を潰そうとしていた。


なんなのよ、これ。


体の震えが止まらない。



「いやぁっ!!!!」



体に力を入れるように泣き叫んだ。


それでもゼナウスの足は休むことなく私を潰そうと力を込めてくる。


遠くからリックが嬉しそうに笑う声が聞こえてくる。


そこ声さえも今は怖いと感じてしまう。


だって彼は私達を本気で殺そうとしている。


なのに、彼は……笑っている。



「雑魚共がっ!俺に逆らった罰だ!!せいぜい楽しみながら死ぬんだなぁ!!あっはははは!!」



リックの笑い声が大きくなるにつれて、ゼナウスの力も強くなっていく。


どうにかしなきゃ……でも私には何もできない。



「リック!!お願いもう止めて!!!」



この願いは届かないとは分かってても、今はリックに頼むしか方法はない。






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