召喚魔法失敗しました!?
「リック入りなさい」
そう名前を呼ばれて入ってきたのは紛れもなく、あのリックで。
相変わらず、すごい雰囲気を纏って現れた。
真新しい制服なのに、何故かしっかりと似合ってて。
しゃんとした背筋のまま歩いてくる。
女子達の黄色い歓声に包まれながら、リックが教壇に立つ。
教室を少し見渡してから、あの笑顔を見せた。
「パセロア国セントアールから引っ越してきました。リック・ブラウツです。まだここに来て数日で何もかもが分からないことだらけですが、どうぞよろしくお願いします」
そう挨拶すると拍手が巻き起こる。
それに釣られて私も拍手をする。
ただまだ頭の中は、少しこんがらがったままだけど。