全ては君が知っている




私が話している途中で、結愛が口を挟む。
その表情はいたって真剣だ。


「ストーカーってどういうこと?
何で、まず初めに私たちに話さなかったの?」

結愛は少し呆れた表情で、私に尋ねる。
陽太くんは下を向いていて、表情はうかがえない。


「……ごめん。最初は単なる嫌がらせだとしか思ってなくて……それはストーカーだって、昨日城戸くんに言われて気づいたの……。」


「──警察には?」


その言葉に、私も陽太くんもビクッと反応する。

「……相談しようと思ったけど、城戸くんがそれで犯人が逆上すると怖いって言ってたから、してない。」


「確かに城戸の言うことも分かるけど、まずは警察に相談するべきよ。一般市民が守ってくれるって言ったって、限界があるんだから。」

「……そう……だよね。」


私は、好きな人が守ってくれると言ってくれて、一人で浮かれていたのかもしれない。


「分かった。放課後にでも相談してみる。」

「それで良いのよ。あー、朝から驚いた。
ちょっと飲み物でも買ってくる。」

結愛はそう言って伸びをすると、講義室を出ていった。


私もため息をついて、教科書を準備していると──



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