全ては君が知っている
「……もしかして城戸から聞いたの?」
その言葉に、私は肩をビクッと震わせた。
「そっか。分かった。」
分かった……?
何が?
何も解決なんてしてない。
何を言ってるの?
ねえ、どういうこと?
そう思って振り返った時には、陽太くんの姿はどこにもなかった。
え……?
どこに行ったの……?
すると、代わりに結愛が講義室に入ってきた。
私に気がつくと、クールな表情を崩さないままこちらへやって来た。
「結愛、陽太くん見なかった?」
「周藤?ああ、周藤ならさっき早退するって帰ってったけど?」
「……え?」
私は訳も分からないまま、その場に座って動けなかった。
何がどうなってるの………?