日向くんを本気にさせるには。



「まあ…わたしも月夜にはちゃんと幸せになって欲しかったから…。」


きっと、これが海ちゃんの本音

過去にあったことを思い出すかのように遠くを見ながらそう言った



「散々月夜のこと振り回したわたしが言えたことじゃないけどね…?」


「そ、そんなこと…っ」



「ほらー、そんな泣きそうな顔してないで!なんかわたしが泣かせてるみたいじゃん。」


ぶにゅーっとおもいっきりわたしの頬を両手で引っ張ってきた


「い、いひゃい!!」

「ふふっ、変な顔。」


なんかこの人ちょっとだけ日向くんに似てる気がするんですが…

こうやって意地悪してくるとことか



「なーんか月夜が雫ちゃんのこと好きになる理由わかる気がするなぁ。」


「は、はぁ……」


やっぱり幼なじみってどこか似るもんなの?

< 280 / 387 >

この作品をシェア

pagetop