日向くんを本気にさせるには。
***
放課後の教室……
今日は日向くんに先に帰ってもらって
職員室に呼び出しをくらった朔をひとりぼんやり待つ
「はぁぁ…何言えばいいんだろう…」
朔にはたくさん迷惑かけた…
辛い時苦しんでる時、いつもそばにいてくれたのは朔だった
日向くんと上手くいってなくて
どうしたらいいかわかんなくなってた時もあって
自分の気持ちがどこかで迷子になってるような
日向くんを諦めて朔を選んでれば誰も苦しまずに済む…なんてこと考えてたくせに…
結局、好きって気持ちが消さないまま
ずるずる朔のこと引っ張って…
朔はちゃんと好きって気持ちも伝えてくれてわたしのこといつも一番に考えてくれて
「ほんとわたし何やってんだろ…。」
そんな人の気持ちに応えるどころか
結局、自分の幸せをとった
「はぁ…わたしってほんと最低だ…」