日向くんを本気にさせるには。
ツンっと日向くんの人差し指が首筋に触れる
「……無理しちゃダメでしょ。」
「っ…」
見透かされてる…ほんとは怖い気持ちが隠しきれないくせに…
「……さすがに怖がってる子には何もしないから安心して。」
こんな時まで優しい日向くん…
わたしが散々ワガママ言って結局何もできなかったのに
「……無理しなくていーから。」
「だって…日向くんいろんな女の子とそーゆーことしてた…じゃん…っ」
「……あれは過去でしょ。今は雫のこと大切にしたいから。」
瞳に溜まった涙をスッと拭ってくれた
「……大切な子ほど簡単には手出せないんだよ、わかる?」
「うぅ…っ」
なんか今日のわたしどーしちゃったの…?日向くんにこんなこと言わせて…
「……ゆっくり雫の気持ちが追いつくまでちゃんと待つから。」
大きな手がポンポンと頭を撫でた