たまゆらのはな
そんな刹那、
スパァァァンッ!!
勢いよく開いた襖の先にはあの青年がいた
「近藤さぁぁん!…と土方さん」
「ついでにすんなこら」
「おぉ総司か!どうした?」
青年はちらっと私を一瞬見てから目線を外す
「いや、僕が連れてきたこが起きたって平助が言うからどうなったのかなーって気になったから来たんです」
「あぁ!それがな!どうやら彼女は記憶喪失らしくてどうするか考えていたんだ」
ふーん…といいながら私を見つめる
その目には光が燈っておらず、ただ冷たく私を見つめていた
そりゃ怪しいよね記憶喪失の人なんて
でも、私だって分からないんだもの、、
「こいつの処遇はどうするよ近藤さん」
「この子何も分かんないんですよね?じゃあいいじゃないですかもう」
「しかしなぁ…、彼女は自分の家さえ分からないんだぞ?このまま放したら危ないじゃないか」
あ、、確かに
何も考えてなかった!私今ホームレスなのか!
「てめぇ本当に家とか分かんねぇんだろうな」