ドクターと恋を始めました。【完】
「それは、琴音ちゃんの勝手な思い込みなんじゃないの?
12年前の事故のことを知って友達辞める人なんているの?
…そんなの友達なんて言わない。」
実際に、小学生の頃に男子達に『人殺し』と呼ばれ周りにいた友達達があたしを無視し始めるようになった。
どうせ、友達なんてみんな上辺だけ。
授業参観や運動会のときも、保護者達からは嫌な目で見られた。
「12年前のあの時、
買い物なんか行かなければ今も元気に暮らしてたかもしれない…、
お母さんの未来をあたしは壊しました。」
5歳の頃だったから、覚えている記憶も少ないし顔もあまり覚えていない。
…写真もない。
お父さんが全て捨ててしまったから。
「あたしは生きる意味も何もないんです。
だから、入院はしません。」
「…それじゃあさ、俺のために生きてよ。」
── 先生のために?
「そんなことをして、あたしにメリットはありますか?」
「俺が、ことねちゃ…、琴音を愛してやる。」