ドクターと恋を始めました。【完】
そう、あたしは今じゃイラナイ子。
「琴音ちゃんは、親に『死ね』って言われたら喜んで死ぬの?」
「…多分、父の望みならすると思います。」
だって、あたしはお父さんから大切なお母さんを奪ってしまったから。
償いきれないけど…、
「俺は、そんなこと許さないよ。」
「海堂先生には関係ないです。
それに、あたしがいても海堂先生にとったら何もメリットはないでしょ?」
あたしが生きていても良いことなんてない。
逆にあたしがいるからこそ、
お父さんに迷惑をかけてる。
お父さんは今、新しいお義母さんとの人生を歩もうとしている。
そう考えれば、余計に邪魔できない。
「琴音ちゃんが死んじゃったら周りはデメリットしかないよ。」
「12年前のことを友達に話せば幻滅されるということは目に見えてます。
…それに、あたしが死んだくらいで悲しむ人なんていません。
多分、逆に親戚中に喜ばれると思います。」