ドクターと恋を始めました。【完】
「先生は、あたしに同情してるにすぎませんよ。…今までの友達もそうでした。」
「俺は同情なんかじゃない、琴音の想像で勝手に決めつけんな。」
琴音の心から笑う姿をみたい。
「あたしは、これ以上誰かを大切にしたくないんですっ!……怖いのッ、失うのが。」
失ったものが大きすぎるほど人は、
過去に悔いを残し、トラウマになる。
「だから、勝手に決めつけんなって言ってんだろ?…てか、俺を勝手に殺すな。」
「先生には、…わからないでしょう?失ったことのある人しかわからない気持ち。
……今まで当たり前と思ってた日常が急に変わり昨日まで隣にいたのに今はもういない、そう考えるだけで、…ハァッ ハァ、」
やばい、過呼吸か?
琴音はPTSDと真城先生が言ってた。
過去のことを思い出すとパニックを引き起こし、過呼吸に陥る。
俺は、ナースコールを押した。
『千葉さん、どうかされましたか〜?』
「海堂だ。今すぐペーパーバックと発作止めの薬を持って来い!」
だんだん、意識が薄れ始めてる。
パルスオキシメータを見ると、血中酸素濃度が…、
今、琴音は酸素が少ない。