ミステリアスなユージーン
ライティングも透明感を全面に押し出したデザインで、部屋全体を美しく見せる計算がさりげなくだけれどちゃんとしてある。
「綺麗……」
思わず口を突いて出た私の言葉に、佐渡君がわずかに眼を見開いた。
でもそれはほんの一瞬で、彼は瞳を伏せて僅かに唇を開く。
「この部屋は俺がデザインしました。あなたに誉められるなんて……光栄です」
「……」
ライトが佐渡君の男らしい頬を照らし、綺麗な輪郭を際立たせている。
そんな彼の瞳が、私を見つめて苦しげに瞬いた。
「菜月さん。理由がどうであれ俺があなたに身分を隠していたのは事実です。でも、どうしても見てもらいたいものがあります」
言いながら、佐渡君が大型テレビの電源を入れた。
数秒間、SAグループの社章が浮かび上がった後の画面に、私は思わず息を飲んで眼を見開いた。
だって画面に映し出されたのは、SD課の皆が手掛けた空間デザインを撮影した画像のスライドショーだったから。
店内で弾けるような笑顔を来客に向けるオーナー様達の笑顔。
それからお客様の真剣な眼差しとキラキラした瞳。
画像の間には私達アリシア工藝SD課の掲げる信念や理想が、文字として浮かび上がった。
そして最後に、SD課の皆の仕事風景と、やり遂げた後の輝くような笑顔。
ほんの数分のスライドショーの中に、私達の思いがたくさん詰め込まれていた。
「綺麗……」
思わず口を突いて出た私の言葉に、佐渡君がわずかに眼を見開いた。
でもそれはほんの一瞬で、彼は瞳を伏せて僅かに唇を開く。
「この部屋は俺がデザインしました。あなたに誉められるなんて……光栄です」
「……」
ライトが佐渡君の男らしい頬を照らし、綺麗な輪郭を際立たせている。
そんな彼の瞳が、私を見つめて苦しげに瞬いた。
「菜月さん。理由がどうであれ俺があなたに身分を隠していたのは事実です。でも、どうしても見てもらいたいものがあります」
言いながら、佐渡君が大型テレビの電源を入れた。
数秒間、SAグループの社章が浮かび上がった後の画面に、私は思わず息を飲んで眼を見開いた。
だって画面に映し出されたのは、SD課の皆が手掛けた空間デザインを撮影した画像のスライドショーだったから。
店内で弾けるような笑顔を来客に向けるオーナー様達の笑顔。
それからお客様の真剣な眼差しとキラキラした瞳。
画像の間には私達アリシア工藝SD課の掲げる信念や理想が、文字として浮かび上がった。
そして最後に、SD課の皆の仕事風景と、やり遂げた後の輝くような笑顔。
ほんの数分のスライドショーの中に、私達の思いがたくさん詰め込まれていた。