ミステリアスなユージーン
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慌ただしく日々は過ぎ去って行った。

チーム一丸となっておし進めた仕事はかなり順調に進み、急ぎの仕事は残すところ呉服桜寿のみとなった。

「菜月さんと安藤、悪いけどよろしくお願いします!」

「俺、一日繰り上げて出勤するから!」

「俺は、土産いっぱい買っとくから!」

「僕も!」

私は皆を見て笑った。

「徳永君も葉山君も休日返上で頑張ってくれたじゃん!あの企画だから私も仙道くんもスムーズにやれたんだよ?!凄く感謝してる。それに中山君と西野君も、企画にミスがなかったし、凄くいいセンスだった。ありがとね。あとは任せといて!」

私がそう言って皆を見回すと、最後に佐渡君と視線が絡んだ。

私はできるだけ平静を装って彼に微笑んだ。

「佐渡君も呉服桜寿の件、何度も業者さんと打ち合わせしてくれてありがとう」

私がそう言ってペコリと頭を下げると、彼はフッと視線をそらした。

それから感情の込められていない口調で、

「いえ。仕事ですから。……大女将がよろしくと」

……完全に嫌がってる感じじゃん。

ヤれないなら、もういーや、的な?

……へこむわ。

いやいや、今は仕事中!考えるな、私。
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