キミは甘のじゃく

**********

しいちゃんにお茶をしようと誘われたのは、同窓会の翌日のことだった。

「あの後大変だったんだからね!!こっちまで質問攻めで!!」

「ごめんね……しいちゃん……」

「まさか、あんたが古賀と結婚しているとは思わなかったわよ……」

「ごめん……」

何の説明もせずに立ち去ったせいで、私達の結婚には様々な憶測が飛び交ったらしい。

何とか収拾がつけられたのは、ひとえにしいちゃんの人柄によるものだろう。

「あんたも大変ねえ……。あんなクソガキ丸出しの男に捕まっちゃって」

「私……もう古賀くんのことがよく分からないよ」

意地悪だったかと思えば身も心もとろけるような甘いキスをしてくるし。

真面目に仕事するかと思えば、ワンちゃんと同じ格好で写真も撮らせてくれる。

一体どれか本当の古賀くんなの?

どれも中学生の頃の古賀くんとは似ても似つかなくて……。

自分でも既に持て余しぎみで、ついストローで空っぽのグラスにある氷をグルグルと掻き回してしまう。

< 128 / 169 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop