doctor×resident
いつもは優しい山川先生から出た低い声とものすごい力。


私は仕方なくそこで体温を測れば39.3の文字。



あぁ…見なきゃ良かった。

朝より体調悪いなぁと思ってたのは熱のせいね。


トホホ、医者の患者さんの癖に体弱い自分に嫌気がさす。




「はぁ、こんな熱あって。
莉音ちゃんからもらったね。

とりあえず冬馬呼ぶから。」


「やめてくださいっ!
黒崎先生にこれ以上迷惑かけたくないんです…」




胸の鼓動の速さはきっと黒崎先生に向いてる気持ち。


だからなのか、余計に黒崎先生には知られたくない。



この間の貧血のこともあるから。




< 28 / 83 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop