空と君とダイヤモンドと
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カラカラとベランダをあけると暖かい空気がはいってくる。
久々に開けたこの窓。


びっくりしたのはめのまえに広がる塁くんの顔。



「…びっくりした」



先に言葉を走ったのは塁くんで。



「俺、久しぶりにここの窓開けたんだ」



沈黙が嫌なのかはなしつづける。



「…あたしも久しぶりに」


「そ、そか!タイミングがすごいね」


「…うん」




いままで何をどのように話してたのか
忘れてしまった。

ついこの間まで楽しく話していたのに。
もうあの時のよう瞬間は戻ってこないって思い知った。

1度途切れたものは元には戻らない。



「瑛梨奈ちゃん、元気?」



再び沈黙を破ったのは塁くんで。



「…うん。でも毎日会ってるよね」



こんなこと言いたいわけじゃないのにな。


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