空と君とダイヤモンドと
「若松くんのお友達?」


「あー。同じ野球部で同部屋」


「だれ?だれ?」



若松くんの友達がニコニコして聞いてくる。


人懐こいひとだなぁ。



「昨日言ったじゃん。マネージャー」


「あー!はいはい!皐月さんの従姉妹!」


「あ、そうです。赤嶺瑛梨奈です」


「そっかー!俺、羽山良基(ハヤマヨシキ)!よろしくね!瑛梨奈」



当たり前のように名前を呼び捨てにされ顔が赤くなる。



神奈川の大学生はチャラいのかな。
北海道の高校生はこんなことなかったよ。



「そっちの子は?瑛梨奈のお友達?」


「さっき友達になった杉元架純です!」


「架純かー。よろしく!」


架純は呼び捨てされても表情がかわらない。
慣れているのかな。
聞いてないけど元々こっちの人なのかもしれない。



「お前すげーな。よくそんなすぐ呼び捨てできるな」



若松くんが首を傾げる。

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