空と君とダイヤモンドと
「二人知り合い?」



架純が興味深そうに聞いてくる。



「あー、野球部なの」


「そうなんだ!あたし杉元架純です!よろしく!」




架純が若松に手を差し伸べる。



「俺、若松大輝。よろしく」



あたしに向ける顔とは全然違う顔で架純の手をとる。



「顔全然違う…」



ぼそっとつぶやくと



「は?」



若松くんに聞こえてたみたいでまた怪訝な顔をされる。



「二重人格」



若松くんの膝を叩く。



「いって!昨日からなんなんだよまじで」



はぁっとため息をつく。



「ワカー!いたいた!」



後ろからバタバタと走ってくる。



「良基(ヨシキ)。おせーよ」


「寝坊した!」


「俺起こしただろ」


「二度寝ー」



ケラケラ笑いながら若松くんの隣に座る。


すごい明るい人というこのひとの第一印象。
若松くんよりは全然いいや。


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