空と君とダイヤモンドと
「瑛梨奈ちゃん」
ベンチに座ってぼーっとしてると累くんに声をかけられる。
「累くん」
寮から出てくる累くんの姿にあたしも立ちあがる。
「ワカになんか言われた?」
「え?」
出てくるとは思ってなかったワカの話題にびっくりする。
「出てくるときすれ違ったからあったのかなって」
「会いました…でも何もないよ」
あたしはこうして嘘をつく。
真実なんて伝えない方が平和なのだ。
あたしも自分の気持ちを知らない方が平和なのだ。
「そっか。じゃあ行こうか」
累くんが歩き出すからあたしも歩き出す。
「どこ行くか考えてなかった」
「そうだなぁ…水族館とか行こうか。デート」
あたしに手を差し出すからあたしもその手を握りしめる。
この手に甘えていたい。
離さないでほしいと思う。
「水族館!こっちきてから行ったことないよ!」
「よし。じゃあ決まり!」
とびっきりの笑顔を見せてくれる累くんにさっきのことなんか吹っ飛んで行くように思えた。
ベンチに座ってぼーっとしてると累くんに声をかけられる。
「累くん」
寮から出てくる累くんの姿にあたしも立ちあがる。
「ワカになんか言われた?」
「え?」
出てくるとは思ってなかったワカの話題にびっくりする。
「出てくるときすれ違ったからあったのかなって」
「会いました…でも何もないよ」
あたしはこうして嘘をつく。
真実なんて伝えない方が平和なのだ。
あたしも自分の気持ちを知らない方が平和なのだ。
「そっか。じゃあ行こうか」
累くんが歩き出すからあたしも歩き出す。
「どこ行くか考えてなかった」
「そうだなぁ…水族館とか行こうか。デート」
あたしに手を差し出すからあたしもその手を握りしめる。
この手に甘えていたい。
離さないでほしいと思う。
「水族館!こっちきてから行ったことないよ!」
「よし。じゃあ決まり!」
とびっきりの笑顔を見せてくれる累くんにさっきのことなんか吹っ飛んで行くように思えた。