空と君とダイヤモンドと
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「今日も疲れた」



部屋のベッドでゴロゴロする。



「北海道と違ってもうだいぶ暖かい」



なんて思いながら窓を開ける。



ほぼ同時に反対側の窓も開く。
ここにはベランダがあって
そこのベランダにだれかでてくる。



「あれ、瑛梨奈ちゃん?」



声の主のほうを向くと、反対側のベランダには塁くんがいた。



「塁くん!」



嬉しくなってベランダに身を乗り出す。



「危ないよ」



塁くんは苦笑い。



「あ、塁くんだ!と思ったらつい…」



恥ずかしくて顔が赤くなるのがわかる。



「そっかぁ。そこには瑛梨奈ちゃんが住んだんだね」



塁くんが懐かしそうな顔になる。


「塁くん?」


「ううん。俺、高校のときからずっとここの部屋使ってるんだ」


「え、野球部の寮って高校からここなの!?」



びっくりしてまた身を乗り出してしまう。
塁くんはまた苦笑い。

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