空と君とダイヤモンドと
「図星か…」



俺が何も答えないでいると堅さんがそうつぶやく。



「まぁ…」


「俺は嬉しいよ。遊び人のワカが1人前に恋をしてるようで?」


「でも塁さんですよ?かなうわけないじゃないですか」



はぁっとすぐに出てしまうため息。
瑛梨奈を好きになってから何度ため息をこぼしたかわからない。



「まぁ、俺はどっちの味方にもなるつもりはないけど。塁が振られたりして成績に響いても困るしな」



人事だと思って笑ってやがる。



「塁さんなら大丈夫じゃないっすか」


「何があるかわかんないしね。いま塁全試合スタメンなんだよ」


「さすがだなぁ」



瑛梨奈のことではライバルで気に食わないと思うほど敵対してるけど、野球のことに関しては本当にどの選手よりも俺は塁さんに憧れている。



「これを来年まで維持できてたら、ドラフトかかるぞ」


「俺、そのときには既にプロ野球いるつもりなんで。塁さんよりプロ野球では先輩ちきなりますね」



塁さんが再来年プロにくるなら、俺は絶対に今年のドラフトでかからないとならない。
絶対にプロになるって思いが強くなる。

< 364 / 533 >

この作品をシェア

pagetop