空と君とダイヤモンドと
「くそっ」



わかってるつもりだった。
瑛梨奈はもう俺のほうなんて見てくれないってこと。

瑛梨奈が俺に好きだった言ってくれたあの日。
あの日から気持ちに蓋をしたはずだ。


なのに俺は、俺の気持ちは
ちっとも瑛梨奈から離れてくれねぇ。



「なんか悲痛な表情してるねぇ?」


「堅さん…」



トイレからたまたま出てきた堅さんと遭遇した。



「どした?」


「なんでもないっすよ」



野球のことじゃなくて、恋愛でこんなになってるって俺バカみてぇじゃん。
女の子に苦労してなかったのに。
堅さんはこんな俺知らないはずだ。



「なんだー?女絡みか?」


「まぁそんなとこっすね」


「あれだろ?塁の彼女だろ?」



堅さんはいつからこんなにら鋭くなったのだろうか。
初めて会ったときは大学生のお兄さんだったのにな。
初めて会ったときは俺が高一で堅さんが大学2年だったかな。
一緒にプレイすることがなくてとても残念だけど、すげぇ尊敬してる先輩の1人だ。

< 363 / 533 >

この作品をシェア

pagetop