【完】蜂蜜色のヒーロー。
ああ、そうか私。
周りのことばかり気にして、御津くんの本当の気持ちを考えてなかった。
「……ねえ、妃莉。まだ間に合うよ」
「……っうう…っ」
ごめんね、ごめんなさい、御津くん。
*
「つーわけでっ、ひまちゃんを傷つけるとかマジありえねえっつーの!」
「……耳痛いんだけど」
「聞けっ、ひとの話を!!」
わざわざ俺の家に来て、1日泊まって妃莉とのことを根掘り葉掘り聞いた挙げ句、夜中ぶっ通しで怒鳴り散らすとか、マジありえねえのは、生真のほう。
よくもまあ、声が枯れねえな。
「……葵が言ってた、ひまちゃんが後悔してるって。お前の話を聞かなかったこと」
「………ふーん、そう」
「なあ、ひとつだけ真面目に答えてくれよ」