【完】蜂蜜色のヒーロー。
「もしかして路惟、くじに細工した?」
「……は? なんでそうなるんだよ」
「えー? だって、ひまちゃんの隣になりたかったのかと思って」
どさっと前の席に腰を下ろした生真くんは、さりげなく(クラスメイトの)椅子を引っ張って、葵を座らせた。
「でもさ、ぶっちゃけひまちゃんって、モテるでしょ?」
「妃莉はモテるよね。清純で可愛くて、おしとやかで静かで、可愛いんだもん」
「……なんかの計画か、ふたりして」
あはは! と楽しそうにふたりが仲睦まじく笑い声を上げて、抗議するような視線をやる御津くん。
気がつけば、私も含めてこの4人で行動するのが、当たり前になっていた。