【完】蜂蜜色のヒーロー。


「もしかして路惟、くじに細工した?」


「……は? なんでそうなるんだよ」


「えー? だって、ひまちゃんの隣になりたかったのかと思って」



どさっと前の席に腰を下ろした生真くんは、さりげなく(クラスメイトの)椅子を引っ張って、葵を座らせた。



「でもさ、ぶっちゃけひまちゃんって、モテるでしょ?」


「妃莉はモテるよね。清純で可愛くて、おしとやかで静かで、可愛いんだもん」


「……なんかの計画か、ふたりして」



あはは! と楽しそうにふたりが仲睦まじく笑い声を上げて、抗議するような視線をやる御津くん。


気がつけば、私も含めてこの4人で行動するのが、当たり前になっていた。

< 89 / 224 >

この作品をシェア

pagetop