お見合い相手は冷血上司!?
「あれ? リビングまだ電気ついてる……」
会社から電車で約三十分の最寄り駅から、さらに歩いて十分のところにある我が家。
母の好みのアンティーク風のポーチライトの下をくぐると、玄関の扉をそっと押し開けた。
もう日付も変わる時間。いつもなら、みんな先に寝てるのに……。
「ただいまぁ」
恐る恐る様子を伺いながら中へ入るけれど、玄関は真っ暗で人の気配はない。
またお父さんが、テレビ見ながら寝ちゃったのかな? いつもお母さんに怒られてるのに、しょうがないなぁ。
カバンを置き、パンプスを脱ごうと電気のスイッチを押すと、そこにはパジャマ姿で腰に手を当て仁王立している母が私を待ち構えていた。