浅葱色の記憶
眠れない





完全に永倉さんを意識してる


規則正しい寝息

暗闇で、永倉さんの形を見る


すぐ近くに永倉さんの手が見えた



繋ぎたい…



1度そう思うと、どんどんと
繋ぎたい欲求が増してくる


男と思ってんのに


嫌われるかもしれないのに



繋ぎたい!!!




寝てるし、いいかなぁ



寝相悪いフリしちゃえ!
起きたら、自分も驚いたフリしちゃえ!



そっと


永倉さんの手に、自分の手を重ねた


ぎゅっ


!!!


なんで!? 握り返してきた!!!





どうしよう……



やっぱり、好き





永倉さんが好きだよぉ








涙が溢れてくる

反対の手で、声が出ないように
口を塞ぐ


ムクッ


永倉さんが起きた!!

手を離そうとしたら、グイッ

引き寄せられ

抱きしめられている


「俺、寝てるし泣いてもいいぞ」



いや、喋ってる時点で起きてるじゃん



布団を掛けてくれて
1つの布団で抱きしめられるなんて

公認の恋仲時代もそんなことなかった


永倉さんは、私を男だと思ってるから
慰めようとしてくれてるんだ



わかってても



これは… キツイ






でも……今夜だけ

今夜だけ許して下さい



そっと、永倉さんの背中に手を回した







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