浅葱色の記憶
「何怖い顔してるの?さ!食べて!」

「あ!すみません!いただきます!」

「サクタさん、そんなに謝らなくていいわよ
少し、気をつかいすぎなんじゃないの?」

「そんなつもりは…」

「男の中に、女1人で大変でしょう?
息抜きに遊びに来てよ!
それに、女同士!敬語なしよ!」

「ありがとうございます」

「食べたら、薬を飲んでね!」


あ…    

桂小五郎… 

毒じゃなかったんだ…


「どうしたの?」

「あ、すみません」

「サクタさん… 本当、気を抜いてね!
もう少し楽にして!」


コクンと頷いて、お粥を食べる


「ご馳走様でした!」

「どういたしまして!」


薬を飲み、横になりウトウトする


しばらくすると、毎日様子を見に来ていたらしい、永倉さんと原田さんが
枕元で、煩いのなんの



「頭痛いんで、静かにして貰えます?」


「うわぁ!!サクタ!!起きてたのか!!」
「おお!!具合どうだ!?」


「サクタさんが休めないから、帰って!!」


すごい…



あの2人を追い払ってくれた!




「何かあったら呼んでね!」


「おまささん…ありがとうございます」


「どういたしまして!」




どうして、この時代だったんだろう…

ここにタイムスリップした理由は何?












翌日





「もう少しゆっくりしてってよ!」


「元気になりましたから、屯所に帰ります」




私は、おまささんを避けるように

屯所に逃げ帰った









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