私たちの、歪な関係
私は封筒をリビングのテーブルへ置くと、お父さんが飲まなかったお茶を捨てるとコップを洗った。
……なんなのよ。
ガチャンッ
「わっ……」
あちゃー……ぼーっとしててコップ落としちゃった。
割れたし……手切ったし。
「はぁーー…」
片付けなきゃ。
「優衣?」
するとリビングに隼が。
ありゃ、……見られてたかなぁ。
「物音したから……って、コップ割ってるし」
隼は私の手元を見るとスグにこちらへ来た。
「あ!破片あるから来ないで!」
危ない。
私が慌ててそう言うと、隼はしゃがんで破片を拾ってくれた。
「危ないからいいよ!私がやる。」
私はそれを見てまだ泡のついてる手を洗い流すと、小さなゴミ袋を出してそこに破片を入れていった。
「優衣!手怪我してんじゃん」
すると隼が私の手の甲を見ていう。
「大丈夫だよ、少し切っちゃっただけ」
「血でてる…」
隼の言うように、私の手の甲からは血が垂れているが大丈夫だ。
見た目ほど痛くない。