私たちの、歪な関係
そうやって歩いていると、すぐコンビニに着いた。
花音と駿くんのお昼と、簡単に飲み物を選んでカゴに入れると自分のお昼ご飯を考えた。
うーん、何にしよう。
私もカルボナーラでいいかなあ。
カゴにもう一つカルボナーラを入れる。
「隼はどうする?」
「そうだな、ミートスパでいいかな」
隼はそう言ってカゴにミートスパを入れた。
「適当にお菓子買っていこうか」
「そうだね」
私たちはふたりが好きそうなお菓子を適当にカゴにいれると、レジへ向かったが、隼が「ちょっと待って」と言うので少し待つと、アイスを2つカゴに入れた。
「内緒ね」
隼はそう言って人差し指を口元に当てると、会計を済まし、荷物をもってコンビニを出ていってしまった。
私も慌ててその後を追う。
「はい」
隼がアイスをひとつ私に渡す。
「ありがとう。あ、あとでお昼代みんなで割ろうね」
「うん」
パッとアイスの袋を開けて、棒の刺さったアイスにかぶりつく。
「おいひー」
やっぱ夏に食べるアイスは格別においしい。
「あー戻りたくねぇ」
珍しく砕けた隼の口調に隼をみる。
「あは、驚いた?ちょっと駿のマネ」
隼はそう言ってアイスにかぶりつく。
「似てないよ、隼はいつも通りが1番かなぁ」
なんて他愛のない会話をしながらアイスを食べていると、あっという間にアイスはなくなった。
「あ、ゴミ捨ててくるよ。」
近くに公園を見つけたので、荷物を持ってくれている隼からアイスのゴミを受け取ると私はゴミを捨てに公園へ入った。
ゴミ箱ゴミ箱……
あ、あった。
ゴミ箱へ捨てると、外で待っててくれた隼の元へ駆け寄る。
「ありがとう」
「こちらこそ」
そしてまた、行きのように自然と手を繋ぐと花音と駿くんがまっている場所へ向かってのんびり、歩き始めた。
なんだかとっても、心地いい。