私たちの、歪な関係
それからどのくらい経ったかはわからないが、窓から刺す光が柔らかくなって少し涼んできた時。
きっともうそろそろ夕日も沈む。
ぐ~…
お腹空いちゃった…
誰もいないし、冷蔵庫を見てもなにかアレンジできそうなものもオカズになりそうなものもない。
…仕方ない、買いに行くか。
私は中断していたゲームをセーブして切ると、適当にTシャツと短パンというラフな格好になり財布を持って家を飛び出した。
こんな時間だし、誰かに会うことはないと思うけど会ったら嫌だからな……
と思いながら家からは少し遠めのスーパーへ足を運んだ。
家に何も無かったから、適当に冷蔵庫に常備できるものと今日のご飯の材料でも買っていこう。
何にしようかな……
スーパーの冷房が少し肌寒くなってきたとき、丁度目に『冷やし中華』の文字が入ってきた。
……いいね、冷やし中華。
さっぱりしたもの食べよう。
私は冷やし中華の材料と適当に野菜などを買うとレジへ向かった。
あ……
レジへ向かう途中にアイスコーナーが見えた。
…そう言えば、みんなで勉強会したとき隼と二人でこっそり食べたな……
まぁ結局レシートでバレてしまったんだけど。
私はそんなことを懐かしく思い、アイスコーナーへ近寄ると、カゴに2つほどアイスをいれて今度こそレジへ向かった。