私たちの、歪な関係
とは言うけども、隼から聞いた話だと隼は私が困っているのをみつけてすぐさま駆けつけて助けてくれたらしい。
隼はもう、入学式の時点で私を知っていたから。
私はまったく気がつかなかったんだけどね……
「でも実際、あれが隼くんでよかったでしょ?」
ニヤニヤしながら言う花音。
「そりゃ、今思えばね」
隼に助けてもらっていたなんて嬉しい。
「あーもう!優衣がここに立ってるだけで充分客引きはできたでしょ!
お昼にしよ、それで隼くんのクラスに行こう!」
「賛成!」
私がここに立ってるだけで客引きになったかはわからないが隼の所でお昼にするのは賛成だ。