私たちの、歪な関係
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「普通の、喫茶店ねぇ……」
「まぁ普通は普通だよね」
「そうかなぁ…。優衣本当に隼くんに何も言われなかった?」
「………そう言えば絶対来るなって言われた」
「なんでそれを忘れてたの」
「どっちにしろ行くつもりだったから…?」
「そう…」
「うん…」
花音と2人、隼のクラスに来たのだがまだクラスに入れないでいる。
隼のクラスのドアの所には大きく看板が。
『男女逆転喫茶店』
ああ、なんで来るなって言われたのかわかった。
「まぁせっかく来たしはいってみる?」
「うん、そうだね…」
花音を連れてクラスに足を踏み込んだ。
「いらっしゃいま………優衣ちゃん!?それに花音ちゃんも!?」
すると目に飛び込んできたのは可愛らしいフリフリの沢山ついたメイド服を着ている駿くん。
「うわー、まじかー、うわー…………
隼怒るだろうなぁ……」
しかもご丁寧にカツラとメイクまでされている。
「うわ…紫藤それはないわ…」
「うるせぇよ花音ちゃん…
俺だってしたくてこんな格好してるわけじゃ……」
アルミ製の丸いお盆で顔を隠す駿くん。
なるほど……