私たちの、歪な関係
















隼と手を繋ぎながら屋台が並ぶ外に出てくると、一般客と生徒とでごった返していた。


「うわ、人すごいね」


「ほんと、まぁ時間も時間かぁ」


丁度お昼時だしね。

「はぐれないでよ」

隼は繋いでいる手にきゅっと力を入れて私を見た。

「うん、隼もね」

私もそう言って手を強く握った。

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