私たちの、歪な関係



ーーー


ガチャッ



「えっ…」


翌日。

いつものように家から出て花音の家に行こうとすると、花音もいるのだがその隣に隼が。


「おはよ」


「おはよう優衣…その…」


花音もこの状況がわかっていないみたい。


「ごめん、俺が勝手に来ただけ」


そう言って謝る隼。


……白木さんも一緒?


「楓なら駿がいるから大丈夫」


私の思ったことがわかったみたいに隼が言う。


「私、先に行ってるね」


すると花音はそう言ってさっさと行ってしまった。


「えっ、あっ…花音……」


…行っちゃった。

後で謝らないと。


「ごめん」


「は、隼が謝ることじゃないでしょう…
おはよう」

「おはよ」


なんだか変な感じだな…


こんな朝早くから隼と会うなんて。




「行こう、優衣」

「あ、うん…」


そして私たちは並んで歩き始めた。








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