私たちの、歪な関係
「昨日、大丈夫だった?」
「え?」
「体調」
「あ…うん」
そうだった…すっかり忘れてた……
結局昨日はメールも返してなくて。
「連絡出来なくてごめんね」
「いいよ、大丈夫ならそれで」
隼についた嘘がチクリと私の胸に刺さる。
「あっ」
しまった、忘れた。
思わず声を上げる。
「どしたの?」
「英語の教科書家に忘れた……」
英語の先生忘れ物すると怖いんだよね……
家はもうすっかり見えなくなってるくらい遠い。
「俺の貸してあげるからおいで」
すると隼はそう言って笑った。
隼のクラス…
行ったら白木さんいるかな…?
いや、行こう。
「うん、ありがとう」
私はそう言って、また笑った。