私たちの、歪な関係
「ハルちゃん仕事は?」
「終わったから来たのよ~」
ですよね、ってことは私たちが帰ったらすぐに帰ったってことか。
「お茶でも飲んでく?」
「飲む~!」
どうせ今日も1人だしね。
私はハルちゃんを家にいれると、ハルちゃんの好きなレモンティーを入れた。
「あら、覚えててくれたの~?」
それに驚くハルちゃん。
「あたりまえだよ、ハルちゃんの好きなものだもん!」
それに笑顔で言うとハルちゃんは私に抱きついてきた。
「優衣~、かわいい」
かわいいのはハルちゃんだよ。
「あはは、何言ってるの?冷めないうちに飲んでっ」
「それもそうね。
いただきます」
ハルちゃんはレモンティーを一口飲むと「おいしい」と笑った。
それに私も笑い返す。