私たちの、歪な関係


だけどそれはすぐに読み終わってしまって私は本棚で別の本を探した。


うーん、何がいいかな。

私は司書の先生に相談する事にした。

「なんか面白い本ありますか?」

「面白い本ねぇ……
そうねぇ、あ。夏目漱石の本なんてどう?」

夏目漱石?

聞いたことあるなぁ、教科書にも何度かでてきてる。

「私好きなのよ、夏目漱石」


司書の先生はそう言って夏目漱石の本が置いてあるコーナーへ案内してくれた。

「これなんてどう?
教科書にもあったんじゃないかしら?」

そしてそう言ってオススメしてくれた本は確かに教科書に載っていて勉強した話。

まぁ教科書には一部しか乗っていなくて全体の話は読んでないのだけれど。



「読んでみます、ありがとうございます」


私はその本を受け取ると、椅子に座ってページを捲って読み始めた。














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