死神執事と、トラブルメーカーな私の話
見ると、『姫』がいた。


「またお誘い断ったの?冷た〜い」


数人の取り巻きを引き連れている彼女。


本当の名前は、佐々原姫華(ささはらひめか)。

名前からとったのか、彼女の言動からなのかはわからないが、クラスメイトからは『姫』と呼ばれている。

そして彼女自身も自分のことを『姫』と呼ぶ。


「・・・・・・姫華さん。何?」

「違う違う」


姫華は頬を膨らませ、人差し指を哨に突きつけた。

「ひ・め。
姫って呼ぶの!」





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