副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
莉乃は慌てていた。
(しまった!なんで副社長なんて言った!!私!)
とりあえず隠れなければと、化粧室への通路へ入ったところで、後ろから腕を掴まれた。
そして、引っ張られたまま通路を右に回り、一番奥の壁へと連れてこられ、ドンと壁に両手をつけた誠の腕の中で上から見下ろされた。
莉乃は少し怯えたような、バツの悪そうな表情をし目線を横に外した。
そんな莉乃に構う様子もなく、
「こんばんは、みずかわりのさん」
誠は悪そうな微笑みを見せ、あえて、名前をゆっくりと言うと、莉乃の顔を覗き込んだ。
莉乃は覚悟を決めたように、綺麗な瞳を真っ直ぐ誠に向けた。
誠は、先ほどより近くなった莉乃の瞳にドキッとした。
そんな誠にかまうことなく莉乃も、
「そちらこそ別人ね。いつもの笑顔はどこへ?」
莉乃は顔にかかった髪をかき上げ、少し睨むように言った。
誠はまじまじと莉乃を見た。
(ホントにあの水川莉乃?あのスーツとメガネの下にこんな姿を隠していたなんて……)
化粧のせいと、お酒のせいもあるかもしれないが、頬は少し蒸気し、赤く染まり、瞳は揺らぐことなく誠にむけられ、普段とは別人で色気さえ漂っていた。
「こっちが本当の水川莉乃?」
「どっちだっていいでしょ?」
少し、自嘲気味に笑う莉乃を見て、誠は無意識に莉乃の髪に触れた。
「触らないで!」
その手をパシっと弾くと、
「私は、あなたがいつも遊んでる女とは違うの」
莉乃は静かに言うと、誠から目線をそらした。
「了解。来週からもよろしく。水川さん」
ニヤリと笑った誠を、目の端に捉えると、莉乃も冷静さを取り戻し、不敵な微笑みを浮かべた。
「こちらこそ副社長」
(しまった!なんで副社長なんて言った!!私!)
とりあえず隠れなければと、化粧室への通路へ入ったところで、後ろから腕を掴まれた。
そして、引っ張られたまま通路を右に回り、一番奥の壁へと連れてこられ、ドンと壁に両手をつけた誠の腕の中で上から見下ろされた。
莉乃は少し怯えたような、バツの悪そうな表情をし目線を横に外した。
そんな莉乃に構う様子もなく、
「こんばんは、みずかわりのさん」
誠は悪そうな微笑みを見せ、あえて、名前をゆっくりと言うと、莉乃の顔を覗き込んだ。
莉乃は覚悟を決めたように、綺麗な瞳を真っ直ぐ誠に向けた。
誠は、先ほどより近くなった莉乃の瞳にドキッとした。
そんな誠にかまうことなく莉乃も、
「そちらこそ別人ね。いつもの笑顔はどこへ?」
莉乃は顔にかかった髪をかき上げ、少し睨むように言った。
誠はまじまじと莉乃を見た。
(ホントにあの水川莉乃?あのスーツとメガネの下にこんな姿を隠していたなんて……)
化粧のせいと、お酒のせいもあるかもしれないが、頬は少し蒸気し、赤く染まり、瞳は揺らぐことなく誠にむけられ、普段とは別人で色気さえ漂っていた。
「こっちが本当の水川莉乃?」
「どっちだっていいでしょ?」
少し、自嘲気味に笑う莉乃を見て、誠は無意識に莉乃の髪に触れた。
「触らないで!」
その手をパシっと弾くと、
「私は、あなたがいつも遊んでる女とは違うの」
莉乃は静かに言うと、誠から目線をそらした。
「了解。来週からもよろしく。水川さん」
ニヤリと笑った誠を、目の端に捉えると、莉乃も冷静さを取り戻し、不敵な微笑みを浮かべた。
「こちらこそ副社長」