副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
その言葉に恥ずかしくなり、二人で顔を見合わせるとどちらからともなく笑いあった。


「疲れてるのにごめんね、遠かったでしょ」
朝早くから車を飛ばしてきてくれたことが嬉しくて、莉乃はそっと運転する誠をみた。

「これぐらいどってことない」
そう言って誠は莉乃をみた。

「東京につくと……もう夕方だな。本当だったら色々お祝いしたかったんだけど……ごめんな」

誠の真剣に落ち込む姿に莉乃は微笑んだ。
そして莉乃は少し考えるような表情の後誠をみた。

「気にしないで。こうして迎えにきてくれて、こんな素敵なプレゼント貰えて、十分。どこかで簡単にごはん買ってゆっくりしたいな。少し疲れたみたい」
その言葉に、誠はチラリと莉乃に視線を向けた。

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