副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「そんなに大変なんですね。私は全然大丈夫ですがご迷惑じゃ……」
「俺の……嫌、会社の為だろ?」

「はい」
誠優しい微笑みを浮かべパソコンの電源を切ると席を立った。
「じゃあ、また次回に」

「あの……副社長、まだ時間大丈夫ですか?」
莉乃は、チラリと誠を見ると遠慮気味に聞いた。

「大丈夫だけど、何?」

「ごはん、付き合ってくれませんか?」
誠は少し驚いたような表情をしたが「もちろん」と笑ったのを見て莉乃もホッとした。

「じゃあ、準備するので、テレビでも見ててください」
莉乃はソファにお茶を置くと、テレビをつけてリモコンを誠に渡すとキッチンへと向かった。
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